発達障害の種類についてTYPE
自閉症スペクトラム障害とは(ASD)
- 社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における問題
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- ・相互の対人的ー情緒的関係の問題
- ・人間関係を発展、維持、理解することの問題
人とうまく関われない、空気が読めない、会話のやり取りが苦手など
- 行動、興味、または活動の限定された反復的な様式
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- ・常同運動、反響言語、独特な言い回し
- ・同一性への固執、習慣への頑ななこだわり、儀式的行動様式
- ・限定され執着する興味
- ・感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ
こだわりが強い、いつもと違うと不安、何かに執着した興味を持つ、決まった音や臭いなどが極端に苦手
注意欠如・多動性障害とは(ADHD)
- 症状は12歳以前からみられる
- 症状は複数の状況や場面でみられる(例えば家庭と学校、習い事など)
- 子どもの約5%、成人の約2.5%に生じると言われる
- 不注意
- 注意散漫、集中持続困難
- 多動性および衝動性
- 落ち着きのなさ、衝動的な行動や言動
ADHDのチェックリスト(ADHD-RS)
(家庭版・学校版)
- 学業において、綿密に注意することができない、または不注意な間違いをする。
- 手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする。
- 課題または遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい。
- 教室や、その他、座っていることを要求される状況で席を離れる。
- 直接話しかけられたときに聞いていないように見える。
- 不適切な状況で、余計に走り回ったり高いところへ上ったりする。
- 指示に従えず、課題や任務をやり遂げることができない。
- 静かに遊んだり余暇活動につくことができない。
- 課題や活動を順序立てることが難しい。
- 「じっとしていない」、またはまるで「エンジンで動かされているように」行動する。
- (学業や宿題のような)精神的努力の持続を要する課題を避ける。
- しゃべりすぎる。
- 課題や活動に必要なものをなくしてしまう。
- 質問が終わる前に出し抜けに答え始めてしまう。
- 気が散りやすい。
- 順番を待つことが難しい。
- 日々の活動で忘れっぽい。
- 他人を妨害したり、邪魔をする。
<評価の仕方>
- ないもしくはほとんどない
- ときどきある
- しばしばある
- 非常にしばしばある
奇数番号のものは不注意症状
偶数番号のものは多動・衝動性症状
それぞれ9項目中6項目以上あれば診断される可能性が高くなります
限局性学習障害とは(LD)
- 読字の障害
- 読字の正確さ・読字の速度または流暢性・読解力
一文字ずつしか読めない
読むのが遅い
読んでも意味が理解できない
- 書字表出の障害
- 綴字の正確さ、文法と句読点の正確さ、書字表出の明確さまたは構成力
文字を正確に書けない
文字を思い出せない
うまく文章で表現できない
- 算数の障害
- 数の感覚、数学的事実の記憶、計算の正確さまたは流暢性、数学的推理の正確さ
数のイメージがつかめない
計算ができない・遅い
運動障害とは
- 発達性協調運動障害
- 協調運動技能の獲得や遂行が困難
それに伴い生活年齢にふさわしい日常生活活動の妨げとなる状態
運動が苦手・ぎこちない動き、手先が不器用で道具をうまく使えない(お箸やはさみなど)
- 常同運動障害
- 反復し無目的な運動行動
自傷を伴うこともある
発症は発達期早期
ピョンピョン飛ぶ、頭をぶつける・叩く、手のひらをヒラヒラするなど
- チック障害
- 突発的、急速、反復性、非律動性の運動または発声
発症は18歳以前
頻回の瞬き、不自然に体を動かす、咳払い、鼻を鳴らす、意味のない声を出すなど